TOPick(トピック) 1細胞ハンドリングシステム

TOPick 1細胞ハンドリングシステム

<1-A-1>TOPickⅠ 蛍光・位相差・油圧ジョイスティックシステム

本装置はディッシュやマイクロデバイス(マイクロチップ)上の1細胞を拾い上げ、PCRtubeやマイクロウェルプレートにストレスなく移動させることができる装置です。

拾いたい細胞を顕微鏡観察下で視認し、ポンプの微小な吸引・吐出をタッチパネルのボタン操作で行います。ガラス微細管の先端に細胞を吸引後、止めた状態で新しい容器に移動し、その移動先の容器内に細胞が出ることを確認しながら吐き出すことができます。現在の最小ハンドリング量は100ピコリットルになります。

 

競合装置となるオートメーションハンドリングロボットはスループットが速い(処理量が多い)のが特徴ですが、少し接着している細胞が吸引できないなどで正確性に欠け、また、細胞と一緒に持ち込む溶液量が多いこともあり、その後の遺伝子解析結果に支障をきたす可能性があります。また高額です。
セルソーターは少ない持ち込み量で細胞を比較的安定に1個ずつ目的の容器に入れていく事が可能で、スループットも速いですが、本当に1個のみ吐き出されているかをリアルタイムに確認する方法がなく、確認をしたい場合は改めて1容器ずつ顕微鏡で探す必要があります。

細胞吸引に使用するマイクロガラスニードルも自社製造を行い、ニーズに合わせた形状で供給しております。また、細胞がガラスニードルの内壁・外壁に吸着しない「細胞非吸着コーティング」を施した物も開発いたしております。

S-Tip マイクロガラスニードル

 

 

 

 

 

<5-A-1>TOPickⅤ フルオートメーションシステム-1細胞ダイナミクス解析

現在お客様がご使用中の高機能顕微鏡に付設することが可能です。

長時間観察下において、1細胞の微小変化をトリガーとした瞬時ピッキングが可能となります。

 

 

従来のような細胞をバルクで扱う研究では実現しなかった、細胞のダイナミクス機能解析を行うことが可能となりました。

本装置を用いることにより、病気発症のメカニズムや分化・発生の仕組みなどで新しい発見が期待できます。